こんにちは。アレっ子兄妹のママりんごです。
当初ラストクラス6の小麦アレルギーだった小学生の娘がいます。
小学校入学時に小麦を食べられるようにと始めた経口免疫療法ですが、幼稚園の年長さん(2017年4月)から減感作療法を始めて3年目でとうとう日常生活レベルまで小麦を摂取して問題ないと先生からお話頂きました!!
小学校入学時を目標に始めた減感作療法ですが、行ったり来たりで食べれる量は増えずに悩む毎日でした。
始めたきっかけは誤飲による危険性を減らしたかったから
娘の小麦アレルギーは、血液検査で数値が高かったため、当初未摂取の状態で完全除去をしていました。
幼稚園は、みんながお弁当を持ってくる園だったので、小麦、乳、卵、ゴマ、ナッツ等々を抜いて、娘用のお弁当を作っていましたが、小学校からは給食が始まります。
少しでも誤飲や接触による危険を減らしたいという想いで減感作療法をしたいとかかりつけの先生に相談しました。
娘の場合、小学校入学を前にして小麦の値がクラスが5まで下がり、ωー5グリアジンIgEの値が負荷試験を行える範囲まで下がったため、負荷試験の結果次第で減感作療法を行える許可がおりました。
週に3回の減感作は意外に大変!
病院での負荷試験の結果、2017年の4月から一日うどん2gからの減感作療法が始まりました。
まずは、うどん2gを週に3~4日を2週間。
うどんを食べさせる時間と、食べ終わってから2時間は子供の様子をしっかり観察。
さらに、近所のお医者さんが診察時間の間にいつでもかけこめるように、お医者さんの夕方の診察時間に合わせて食べさせる必要がありました。
子供の様子をしっかり2時間観察することは予想以上に大変でした。
負荷試験の時に、一度娘のひどい状態を目にしているため、量を増やすことに不安も重なり少し皮膚状態が悪化した、咳をしているという状況で不安になりなかなか食べる量が増えないという日々が続きました。
最初の歩みが遅くても…
我が家の場合は、小麦と同時に卵黄の減感作も行っていたため週3は小麦、週3は卵黄という形で進めていました。
その結果、どちらかで症状が出てしまうとどちらもストップ。
風邪をひいて体調を崩してしまってもストップ。
そのため、減感作療法をストップしてしまうことが3年間の間で何度もありました。
一度ストップしてしまうと、また少量からの再スタートという形になるため、なかなか食べられる量が増えない毎日。
小麦の減感作療法を進めて1年半たってもうどんの量は2gから33gまで食べれるようになるのがやっと。
一年半でたっても、まだ誤飲したら危ない量しか食べられないことに少し焦りもありました。
ですが、食べ進めていく中で大きなトラブルもなく過ぎているのだから、ゆっくり行こうとこの時に再度考えなおしたことにより、気持ちがだいぶ楽になりました。
うどん50gを越えると食べられる市販品が増えてくる
うどん50gを食べて症状が出なくなってくると、市販品でも食べられる食品が増えてきます。
一般的なうどん50gに含まれる小麦たんぱくは1.3g
それに対し、小麦粉100gに含まれる小麦タンパクは8.0g(五訂増補日本食品標準成分表より)
計算上は小麦粉15gまで食べられるようになります(15×0.08=1.2g)
小麦粉が主に使われているお菓子だとこの方法で計算できるようになりますよ。
減感作療法中に新しい小麦入りの食品を食べる前に必ずかかりつけのお医者さんに相談して下さいね。
うどん100g食べられようになると一気に加速
うどんを100g食べられるようになってくると今まで2gずつ増やしていたうどんの量を10gぐらいずつ増やしてもいいよとの医師から許可がでました。
うどん10gを2週間
また10g増やして2週間
20g増加するのに1ヶ月
100g食べられるようになってから、およそ半年で200g(うどん一玉)食べられるようになりました。
うどん一玉が食べられるようになると、パスタやパン(乳・卵不使用)などで小麦たんぱく量を増やしていきました。
最終的にパスタ1人前(ゆでる前100g)を食べられるようになり、医師より小麦粉日常レベルで寛解とのお言葉を頂きました。
食べられる喜び
今までずっと兄と同じ物を食べたいと言っていた娘。
3年たった今、兄と同じように小麦のうどんを食べたり、小麦のホットケーキを食べています。
粉物大好きっ子になりました。
食べられないことの辛さももちろんあると思います。
ですが、同じ物を食べられることがどれだけ幸せか、当たり前のようで当たり前ではない日常を感じることができている。
食物アレルギーがあるとマイナス点ばかり考えがちですが、当たり前ではない、日常に隠れている幸せを感じることができるのは食物アレルギーだからこそ。
アレルギーっ子であるということをマイナスに感じるのではなく、
どんなところにも幸せを感じることができる子になって欲しいと思います。