こんにちは。
前回に引き続き、アレっ子兄妹ママのりんごが我が家のエピペン事情についてみたいと思います。
我が家の兄妹はどちらとも食物アレルギーの症状が強く出るためエピペンを所持しています。
エピペンは自己注射薬ですが、まだ小さな子供が一人で打つには難しいお薬です。
今回は、子供へのエピペンの使い方や、実際に間違った失敗しやすい使い方の体験談をお話します。
エピペンの使い方
順番
①ケースから取り出します
②オレンジ色のニードルカバーを下にし、利き手でしっかり握ります
③利き手と反対側で青い安全キャップをはずします
④太ももの外側にオレンジ色の部分を軽くあてて、カチッと音がするまで押しあてたらそのままで5秒数えます
⑤打った部分を10秒ほど軽く揉みます
※④の後に、オレンジの部分が伸びていればきちんと使用できています。伸びていなければもう一度④からやり直して下さい
詳しい使用法や注意点などはエピペン®のHPに詳細があります。
打つ場所
太ももの前外側に打つ

太ももの外側に打つと指示がある理由はなぜ?

太ももの内側は太い血管や神経などがあり非常に危険です。
太ももの前外側に打つのは、血管や神経から離れていることや、小さな子供でも太ももの前外側に大きな筋肉があるため誤注射の可能性を低くするためだそうです。
打つ時の注意点

服の上から打つことができます
ただし、ズボンやスカートのポケットに何か入っていると針がきちんとささらない場合もあるので、ポケットの中を確認します。

振りかぶって打ってはいけません
振りかぶって注射を打つと違う場所に打ってしまうなど誤注射の危険性があるので、部位に当ててからカチっとするまで押しあてます。

打つ部位をしっかり押さえて打ちましょう
打った瞬間、打つ前など、お子さんが動くととても危険なので、足が動かないようにしっかり手で押さえて打ちます。
誰が打つ?
エピペンは自己注射薬ですので、基本的には本人もしくは保護者が打つことになります。
しかし、小さなお子さんや重篤な症状が出ていて自分で打つことが困難な場合は、教職員が本人に代わって注射を打つことも医師法違反にはならないとされています。
エピペンの注射は法的には「医行為」であるが、児童自身が注射できない場合、その場に居合わせた教職員が、本人が注射できない場合、本人に代わって注射することは、反復継続する意図がないと認められるため医師法違反にならない。
出典:厚生労働省ホームページ
間違いやすい打ち方
子供の通っている病院では、エピペンが処方される時に、看護師さんから事前にエピペンのレクチャーがあります。
娘自身(小3)も、自分で打つ場合の方法を看護師さんの前で実演練習します。
間違った使い方をした娘でしたが、逆に何故その使用法がダメなのかを知ることが出来ました。
1.ケースをあける
2.オレンジ色のニードルカバーを下にし、利き手でしっかり握る
3.利き手と反対側で青い安全キャップをはずす
娘の間違ったところとその間違いがNGな理由は?

オレンジ色を下にして、左手でエピペン持って、右手でキャップを外して、もう一度右手に持ち直して打とうとしたよ

一度上下を確認したら、絶対に握り直さないよ!
とくにキャップを外してからは絶対持ち直しはダメ。
看護師さん曰く、時々ある間違いなのだそう。
焦っているせいもあり、持ち直している間に上下が逆になってしまうことも。
また、上下が反対になってしまうと針が親指に刺さってしまったり、一回分しかないエピペンが使えなくなってしまいます。

キャップは利き手と反対側で開ける練習をしよう。
その時、グーで握ることも忘れないでね。
4.太ももの前外側にオレンジ色の部分を軽くあてて、カチッと音がするまで押しあてたらそのままで5秒数える
娘の間違いとダメな理由は?

太ももの前側真ん中に押しあてたよ

太ももの真ん中や内側には打つと危険だよ!
必ず太もも前外側に打とう!
5.打った部分を10秒ほど軽く揉む
失敗ではないけど気をつけたいポイントは?

打った部分は揉まなかったよ

薬が早く効くように注射後に揉むんだけど、揉まなかったからといって絶対ダメというわけではないよ
6.エピペンのオレンジ色のカバーが伸びている状態でケースにいれる
娘はどこを間違った?

練習ではオレンジのところを元に戻すから、カバーを元に戻そうとしたよ

エピペンを使用したら、オレンジの部分が伸びたままでケースに戻してね。
エピペン使用後針はケースにしまえません。
オレンジ色のカバーは伸びた状態で、ケースにいれましょう。
ケースの蓋が開いた状態で大丈夫です。
最後に
エピペンが処方される時に、練習用のエピペンが必ずついてきます。
家族全員だけでなく、飲食を一緒に行う可能性のある祖父母などにも、練習用キットを渡して練習をするようにしましょう。
我が家の場合、一年前のエピペン処方時に練習していましたが、一年後の再処方のときには、娘はだいぶ使い方を忘れてしまっていたので、繰り返し一緒に練習するように心掛けたいと思います。