ようやく冬が終わり暖かくなってきたと思ったら、息子が最近やたらと喉を痛がります。
風邪かなぁっと思って、熱をはかってみても全然熱もない。
すぐに治るかなと思っていましたが、いっこうによくなりません。
そんな3月の朝、主人を見送り、家の中に入って数分後、私の鼻水がたら~っ。
『あ。花粉が本格的に飛び始めた』
と思ったら、息子の鼻水もたら~っ。
私と同じタイミングで鼻水が出始めました。
子どもと大人の花粉症の違い
子どもは症状をうまく伝えられないため、風邪と間違えやすい
大人の花粉症と違い、子どもの花粉症の症状はあいまいでわかりにくいと言われています。
しかし、子供も大人と同じような症状が出ているので、親はそのサインを見逃さずに対策をとる必要があります。
大人の花粉症では、鼻水、くしゃみ、鼻づまり、目のかゆみなどが主な症状としてあげられます。
大人だと、自分でこれが風邪なのかそうではないのか自分の身体の調子からもわかることができますが、子どもの場合はどうでしょうか。
子どもの花粉症の症状では、くしゃみがあまり出ず、鼻づまりや鼻をすする、目をかゆがるといった特徴があります。
子どもは、大人より鼻の穴や鼻腔が小さいため、大人と同じように粘膜が炎症を起こしたときに、鼻の中がせまくなってしまいます。
そのため、大人よりも鼻づまりしやすくなるという傾向があります。
花粉症かなと思ったら、ここをチェック!!
風邪なのか、花粉症なのか、どちらか判断しにくい場合、以下の点を注意してチェックしてみ下さい。
口をあけて呼吸していないか
鼻づまりは目で見てすぐにわかるものではありませんが、お子さんが口をあけっぱなしにして口呼吸をしているということは、鼻づまりが原因で鼻で息ができなくなっているというサインです。
昼間に眠たそうにしている
鼻がつまっていたり、鼻水が出ていると夜にしっかり眠れず、眠りが浅くなり睡眠をしっかりとれないということも。いつもより朝早く起きれなくなった、なんとなくだるそうにしているということもしっかり睡眠をとれていないサインかもしれません。
のどを痛がる
花粉症でのどの痛みという症状は大人でもしばしばみられますが、子どもももちろん同じ症状があらわれます。また、子どもの場合、大人よりも鼻づまりがおきやすいため口呼吸が増え、喉が乾燥し、喉の粘膜の防御機能が低下して、炎症を起こしやすくなります。
目の周りが赤い
子どもの場合、痒みを訴えずに、無意識に目をこすっていることもあるため、目の周りが赤くなっていたら要注意。また、アトピー性皮膚炎のお子さんの場合、目の周りだけでなく、首や顔が赤くなり痒みが増す場合があります。
顔をしかめたり、鼻血がでたりする
顔をしかめたりするのは、鼻がむずむずしているせいかもしれません。また、鼻の中に違和感があるために、粘膜が弱っているところにさらに鼻をいじってしまい、鼻血を出してしまうこともあります。
熱がない
上記の症状が出ていても、熱がないという時は花粉症の可能性は非常に高いと思われます。
お医者さんに行く前に
「うちの子ども花粉症かも!?」
そう思った時に、ぜひお医者さんに行く前にやっておくべきこと。
それは、お子さんの症状をチェックして、記録しておくことです。
チェックするのは以下の項目。全てが必ず必要というわけではありませんが、お医者さんが判断しやすくなり、早くに診断がつきやすくなります。
いつ頃から症状が出始めた?
覚えている範囲でかまいません。だいたい1週間前とか春ごろからとか・・・
また、昨年も同じような症状が出ている場合は、例年いつ頃から症状が出始め、いつ頃軽減するのかも記録しておくと良いでしょう。
どんな症状がでている?
その時々で、お子さんの症状は違うかもしれませんが、症状はきちんと記録しましょう。それにより、お子さんがかかるべき病院が何科ということもかわってきます。
症状が出ている時の天気は?
これもだいたいで構いません。晴れの日が多いとか、雨の日が多いとか、雨が降った次の日が多いなどとあいまいでもかまいません。
症状が出ているのは家の中?外?
もうご存じの方も多いかも知れませんが、家の中にも花粉は入ってきます。
花粉症だった場合の、対策にもつながるので症状が出ている時は外出時なのか、家に帰ってきた時なのかなど、症状が出ている場所も記入しておきましょう。
外の場合は、どのような場所に行った時に悪化するかもわかっておくと良いかもしれません。
すぐにできる花粉症の対策は?
花粉症かも!?と思ったら、すぐに病院に行き、アレルギー検査をし、内服薬をもらう。
ということは、なかなか難しいですよね。
すぐに病院に行けない時には、どういった対策をしたら良いでしょう。
花粉の多い日の外出は控える(外で遊ぶなら午前中に)
花粉が多い日には出来れば不要な外出は控えたいものですよね。それでも、やはり外で遊びたいという場合は、花粉の飛散量がピークを迎える11時~15時頃と、17時~20時頃(地域や天候にもよります)を避けて外遊びをするとよいでしょう。
外出時にはマスクと帽子やメガネを
外出時には、必ずマスクを使用するようにしましょう。髪の毛には花粉が付着しやすいので、帽子をかぶることにより、髪の毛に花粉がつくことを避けられます。メガネも同様に、目に入る花粉の量を少なくすることができます。
マスクは、花粉の飛散の多いときには吸い込む花粉をおよそ3分の1から6分の1に減らし、鼻の症状を少なくさせる効果が期待されています。
外から帰ったら家族全員、玄関に入る前に衣類をはらう
花粉を室内に出来る限り入れないようにするために、外で花粉を払ってから玄関にはいりましょう。
その際も、玄関から少し離れたところで花粉を払うようにしましょう。玄関のすぐそばで払うと、玄関を開けたときに、花粉が中にはいってしまいます。
外出時は、すべすべした素材の衣服で
花粉はウール等や毛羽立った服に付着しやすく、ナイロンやポリエステル、綿などのすべすべした衣服には付着しにくいと言われています。衣服に付着しにくくすることで、花粉を吸い込む量を減らし、家の中にも持ち込みにくくします。
うがい・手洗い・顔や目を洗う
帰宅後は、必ずうがい手洗いをするようにしましょう。
うがいは、喉に付着した花粉を取り除く効果があります。また、肌を露出している顔にも花粉は付着しています。可能であれば、手洗いうがいといっしょに丁寧に顔を洗うと良いでしょう。
洗濯物や布団は外へ干さない
洗濯物や布団を干すとどうしても花粉が付着しています。できるだけ花粉の飛散の多い時期の洗濯物は家の中で干すようにしましょう。どうしても外で干す場合は、中に取り込む際に花粉を払うようにしてください。
部屋を換気する時は時間と開ける隙間に注意
花粉が舞っている時期にずっと部屋の換気をしないというわけにもいきませんよね。
部屋の換気をする場合は、できるだけ花粉の飛散量が多い日や風の強い日を避け、さらに飛散のピークである昼から夕方をさけて朝晩に換気をしてください。
また、窓を大きく開けずに、10センチくらいのみ開ける、網戸とレースカーテンを必ずするようにしましょう。
網戸やカーテンが花粉をブロックしてくれて、中に入ってくる花粉の量を減らすことができます。
目や鼻の穴の周りにワセリンを塗って花粉を防ぐ
鼻の穴のまわりにワセリンを塗ると、帰ってワセリンが花粉を吸着してしまうのでは?と思ったのですが、そうではなく、鼻の中に入る前にワセリンで花粉を吸着することにより、鼻の中へ入るのを防ぐ効果があるそうです。
ワセリンを目のまわりや鼻の入り口に塗ると、花粉がそこにくっつき、中の粘膜までいきにくくなるそうです。そして、家に戻ったら、洗い流しましょう。
出典:朝日新聞デジタル
ワセリンの塗り方
花粉症への効果があるワセリンの塗り方としては、目の周りと鼻の穴のすぐ近くに少量を塗ります。大量のワセリンはベトベトになるうえに、てかてかになって目立つので、少量を塗るようにしてください。
ワセリンの種類
ワセリンには、いくつかの種類があります。
黄色ワセリン
黄色ワセリンは精製度が比較的低いもの。不純物が白色ワセリンよりも多く残っているため、肌の弱い方が使用する時は注意が必要です。市販で売られているヴァセリンもこちらに分類されます。
白色ワセリン
黄色ワセリンよりも精製度が高いワセリンです。軟膏の基材としても使用されます。
プロペト
プロペトも白色ワセリンですが、白色ワセリンよりもさらに精製度の高いワセリンで、眼科用の軟膏基材としても使用されています。目の周りなど肌の薄い部分やアトピーなどでお肌の弱い方や赤ちゃんにも処方されるワセリンです。
サンホワイト
プロペトよりもさらに純度が高い白色ワセリンです。サンホワイトは、プロペトと違い保険が適用されないため、価格が高くなりますが、プロペトでも刺激を感じる程の肌の弱い方や赤ちゃんに、さらに安心して使用できるワセリンです。
ワセリンは一般的には無害とされていますし、赤ちゃんにも処方される保湿剤です。口に入っても問題がないとされていますが、それでも必ずしも誰にでも副作用が起きないというわけではありません。初めて使う場合は、顔に一番に使わずにパッチテストをしてから使用しましょう。